2021年8月16日月曜日

最恐のじいちゃんを愛でる2021年、夏。ドント・ブリーズ2

前作のドントブリーズを観たのは一週間ちょい前。

私は、レンタルで観たのですがレンタル期間3日間で例の「問題のシーン」を6回再生し、じいちゃんの問題のセリフを英語で全部書き留めました。狂気です。(一部どうしても聞き取れないところがありましたが)このセリフはラング氏の声も素晴らしいのですが、ネタバレなのでここでは公開不可能です。観て!!

しかしそのシーンによって、観客の中で意見が割れる。

「じいちゃんかわいそう」か
「じいちゃんきもい」のどっちかw

2は、じいちゃんを愛でる人でないと正直厳しいのかもしれません。今回もじいちゃんは襲われる側です。

わたしはね、じいちゃんはもとはすごくいい人で、娘を溺愛する子煩悩な父親だったと思いますよ。今でもそうだろうし。

 

スティーヴン・ラング氏の芝居がとにかく凄かった。

前作もそうだけど、このシリーズは「盲目の老人」のキャラクター無しではなんの魅力もない。今回も、悪役側になんの魅力もないのが残念。ただの悪い人たち・・・・・しかしだからこそ、じいちゃんにハマってる人は気兼ねも無くじいちゃんを応援できるのだ。

スティーヴン・ラング氏はまだ60代だし、言うほど老人ではないし元気いっぱいなんだけど、芝居が上手すぎて痛がってる感じとか焦ってる感じとか、怒ってる感じとか悲しんでる感じとかリアルすぎて、ほんとおじいちゃんって感じがする。

しかもこの老人はセリフがとても少ないのだ。

だからだろうか、どのセリフも、冒頭からものすごく重い。

お前はまだ本当の孤独を知らない。

最後の最後も非常に重いことを言っていて、涙しか出ませんでした。インスタ見るとリア充なラング氏のどこにそんなヘビーな哀しみが息づいているのだろうか……。

悪役は本当にチープで救いようのない連中だったけど、ラング氏がアカデミー賞とれそうなすごい演技をするので、感動して最後まで観れるって感じでした。

 

犬を愛し、犬に救われる

じいちゃんはずっと犬を飼っていた。今作で犬の名前が「シャドウ」だったことが明かされる。シャドウw名前で笑っちまうなあ。DMCのVさんが飼ってる黒豹もシャドウですね(名前呼んでるところは一回も観てないけどw)。

じいちゃんは犬に好かれやすいらしい。

というか、犬は善人・優しい人を見分けるのではないだろうか?

途中で敵の犬を味方につけてしまうところはかわいくて笑ってしまいました。と同時に、じいちゃんが「やっぱりいい人」であることがわかりますね。

 

じいちゃんの本気の戦闘はクリエイティブでかっこいい

メインはじいちゃんの本気の戦闘だと思います。彼の面白いところはギリギリまで姿を現さないところなんですが……

ひとつ残念なのは、予告編にほとんどの戦闘シーンのハイライトが公開されちゃってるところですかね~全部じゃないんですけど。映像としても美しいですよね。やっぱり、青の照明使って水の中に倒れてるシーンとかいいですね。

あとスモークグレネードの代わりに殺虫剤を使って、見えにくい状態で戦うシーンもよかったです!じいちゃんの戦闘は、単調ではなく、様々な武器や戦い方をその場その場で使い分けてきます。盲目なのに…。

ちなみに暴力表現は、結構きつめだったので、じいちゃんが怒ってるのはわかるんだが、あんまり頑張って見せなくてもよかったんじゃないかなと思っています。

なぜならラング氏の演技だけで満点とれる映画だからです。

 

結局神にすがりたくなるじいちゃん

前作で神など悪い冗談だ。と言い切ったじいちゃんですが、あまりにもひどい目に遭うとやはり神の名を呼んでしまう……

そして罪の意識。

あそこまで、罪の意識を持つ悪人がいるだろうか?

彼はかつては子煩悩な父親だったのに違いない。しかし彼の良心をも上回る、恐ろしい出来事が起き、かつての心の平安を渇望したあまり、孤独が彼をバケモノに変えてしまった。

彼のことを善人と呼ぶか、ヒーローと呼ぶか、悪人と呼ぶか……そんなことはどうでもいい。善悪の概念など、この映画の前では幻想のようなものだ。

じいちゃんは、少なくとも「娘」の幸せを願って戦ったのだ。

「娘」がじいちゃんが来たことを悟って「ニヤ……」と笑ったシーンはなかなかよかったです。我らのじいちゃん。彼は永遠に最強です。

 

ところで映画が終わったあと半分以上が席を立ってしまいましたが、私はスタッフロール時に涙を抑え込もうとそこに座っていました。(ほとんどの映画は最後までいますが)

そしたらスタッフロールの最後になんかあったので、みなさん最後までちゃんと観たほうが、いいんじゃないすかね(笑)

 

3はあるのかな~♪ワクワク♪



 

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