2024年4月7日日曜日

「お嬢さん」をなんとなく見始めて仰天した件

評価が高いと聞いていた「お嬢さん」って映画を見始めて仰天してしまった。 

大どんでん返しの脚本でまず驚かされるが、題材もなかなかのグロさである。

エログロサスペンスで、随所で日本の「春画」が出てくるのだが日本の春画は結構露骨でエログロい。

それを地でいこうとでもいうのか、タコを飼っているらしい(本当に触手プレイをしているかは分からないw)。表向きは「朗読会」と言っているが読まされているのは露骨な性描写のある官能小説。

おそらく作者は、露骨に性消費される女性を解放したいと思ったのだろう。

そして本作品では徹底的に男性が悪いやつとして描かれているが、どいつもこいつも女を甘く見過ぎである。レイプしようとして毒を盛られたり。「女は力ずくの関係で極上の快楽を感じる」と信じていたり。いやそもそも、自分が騙す側にまわっているつもりで本気で恋をし始めるあたりが男の悪い癖だ。

そして男はしつこい。

「お嬢さん」の秀子は、何度も朗読会をさせられて知っていた。男の浅はかさを。

彼女は男を信用できないし、好きになれないのだろう。

女中としてやってきた「スッキ」に興味をもち、たくみに誘惑し、惚れさせてしまう。それは最初の策略とは異なっていた。だが結局秀子が本気で好きなのはスッキだけなのである。

最初はスッキが主人公のように描かれていたが、それは視聴者側の立場からしたらその方が入りやすいという点は否めない。

だが後半、主人公は秀子に移る。

秀子は運命に翻弄され自宅に監禁されていた「お嬢様」であったが、びっくりするほど賢い女であった。それに彼女は恐るべき方法で最後まで男に身体を許さなかった。男の目の前で裸になったとしても、身体を許さないというのはもはやテクニックのようなものである。

レッド・スパローも似たような話だったかもしれない。

私はこのような強い女たちが、それでもなお美しさとエレガンスを失うことなく、周りのしょうもない露骨なエロばっかり考えている男たちをまるで虫ケラ以下の存在に見せる、そんな物語が大好きだし、私もそうありたいと思う。


ただなんというか全体を通して、この監督ド変態なんだろうなあ、とは思った。

あと韓国人の日本語がわかりにくい。

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